はじめに
こんにちは!今回はcdコマンドについて学んでいきましょう。
cdは「Change Directory」の略で、現在作業しているディレクトリ(カレントディレクトリ)を変更するための基本的なコマンドです。Linuxを使う上で最も頻繁に使うコマンドの一つです。
cdコマンドとは
cdコマンドはシェルの組み込みコマンドで、作業ディレクトリを移動するために使用します。ファイルシステム内を自由に移動できるようになることで、様々な場所にあるファイルやディレクトリにアクセスできます。
基本構文
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主な使用パターン
絶対パスでの移動
ルートディレクトリ(/)から始まるフルパスを指定します。
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相対パスでの移動
現在のディレクトリからの相対的な位置を指定します。
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便利な特殊記号
| 記号 | 意味 |
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~ |
ホームディレクトリ |
. |
現在のディレクトリ |
.. |
親ディレクトリ(1つ上の階層) |
- |
直前にいたディレクトリ |
使用例
例1: ホームディレクトリに移動
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実行結果:
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例2: 親ディレクトリに移動
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実行結果:
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例3: 直前のディレクトリに戻る
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実行結果:
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例4: 複数階層上に移動
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実行結果:
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例5: 絶対パスで移動
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実行結果:
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Tips・注意点
- 引数なしの
cd: 引数を指定しないと、ホームディレクトリに移動します - スペースを含むパス: パスにスペースが含まれる場合は、クォート(
")で囲むか、バックスラッシュ(\)でエスケープします1 2cd "My Documents" cd My\ Documents - タブ補完: パスを入力する際、
Tabキーを押すことで自動補完ができます - 現在位置の確認:
pwdコマンドで現在のディレクトリを確認できます1pwd - ディレクトリが存在しない場合: 存在しないディレクトリに移動しようとするとエラーになります
1 2cd nonexistent-directory # bash: cd: nonexistent-directory: No such file or directory
実践的な使い方
ホームディレクトリ内の相対パス
~を使って、ホームディレクトリからの相対パスを指定できます。
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CDPATH環境変数
頻繁にアクセスするディレクトリがある場合、CDPATH環境変数を設定すると便利です。
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まとめ
今回はcdコマンドについて学びました。
ポイント:
cdはディレクトリを移動するための基本コマンド- 絶対パスと相対パスの両方が使える
~,.,..,-などの特殊記号を活用すると効率的- タブ補完を使うことで入力が楽になる
cdコマンドはLinux操作の基礎中の基礎です。しっかりマスターして、快適なコマンドライン生活を送りましょう!
次回もLinuxコマンドの学習を続けていきましょう!