はじめに

こんにちは!今回はechoコマンドについて解説します。

echoは文字を表示するだけのシンプルなコマンドなんですけど、使用頻度がめちゃくちゃ高いです。シェルスクリプト書く時とか、ほぼ確実に使います。

echoコマンドとは

echoは指定した文字列を画面に表示するコマンドです。

「それだけ?」って思うかもしれないですけど、これが地味に便利なんですよ。メッセージ表示したり、変数の中身確認したり、ファイルに文字書き込んだりとか、色々使えます。

基本構文

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echo [オプション] [文字列]

主なオプション

オプション 説明
-n 最後の改行を出力しない
-e バックスラッシュエスケープを解釈する
-E バックスラッシュエスケープを解釈しない(デフォルト)

使用例

例1: 基本的な使い方

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echo "Hello, World!"

実行結果:

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Hello, World!

これが一番基本ですね。

例2: 変数の内容を表示

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NAME="太郎"
echo "こんにちは、$NAMEさん"

実行結果:

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こんにちは、太郎さん

変数の中身を確認したい時によく使います。

例3: 改行なしで表示

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echo -n "改行しないよ"
echo "続きだよ"

実行結果:

1
改行しないよ続きだよ

-nオプションで改行を抑制できます。

例4: エスケープシーケンスを使う

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echo -e "1行目\n2行目\n3行目"

実行結果:

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1行目
2行目
3行目

-eオプションで\n(改行)とかのエスケープシーケンスが使えます。

例5: タブを入れる

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echo -e "名前:\t太郎\n年齢:\t25"

実行結果:

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2
名前:	太郎
年齢:	25

\tでタブも入れられます。

よく使うエスケープシーケンス

記号 意味
\n 改行
\t タブ
\\ バックスラッシュ
\" ダブルクォート

-eオプションが必要です

Tips・注意点

  • クォートの使い分け: ダブルクォート(")だと変数が展開されますが、シングルクォート(')だと展開されません

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    NAME="太郎"
    echo "こんにちは、$NAMEさん"  # 太郎が表示される
    echo 'こんにちは、$NAMEさん'  # $NAMEがそのまま表示される
    
  • 空行を出力: 何も指定しないと空行が出力されます

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    echo
    
  • 複数の文字列: スペース区切りで複数指定できます

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    echo one two three
    # 出力: one two three
    
  • ファイルへのリダイレクト: >>>と組み合わせてファイルに書き込めます

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    echo "ログメッセージ" >> log.txt
    

実践的な使い方

シェルスクリプトでメッセージ表示

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#!/bin/bash
echo "処理を開始します..."
# 何か処理
echo "処理が完了しました!"

スクリプトの進行状況を知らせるのに便利です。

変数のデバッグ

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#!/bin/bash
FILE_PATH="/home/user/file.txt"
echo "デバッグ: FILE_PATH = $FILE_PATH"

変数の中身を確認するのに使います。僕もよくやります。

ファイルに追記

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echo "$(date): バックアップ完了" >> backup.log

ログファイルに記録を残す時とかに使えます。

色付き出力(応用)

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echo -e "\e[32mこれは緑色\e[0m"
echo -e "\e[31mこれは赤色\e[0m"

エスケープシーケンスを使うと色も付けられます(ちょっと上級者向け)。

まとめ

今回はechoコマンドについて解説しました。

ポイント:

  • echoは文字列を表示する基本コマンド
  • 変数の中身を確認するのに便利
  • -eオプションで改行やタブが使える
  • シェルスクリプトで頻繁に使う

シンプルだけど、マジで使用頻度高いコマンドです。シェルスクリプト書く時は必須レベルなので、ぜひ使い慣れておいてください。

次回もLinuxコマンドの学習を続けていきましょう!